7月号←

平成12年8月号

→9月号

 

■7月2日、教育大講演会開催

「国への誇りと道徳教育の回復するために」に300名参加!

 

去る7月2日、「国への誇りと道徳教育の回復するために」と題して、藤岡信勝氏(東京大学教授・新しい歴史教科書をつくる会理事)と川上源太郎氏(秀明大学教授・日本教育会議常任委員)をお招きし、大阪市中央区民センターに於いて「教育大講演会」が開催された。本会が主催し、産経新聞社が後援したもので、約300名の参加者が熱心に聴きいった。また、横倉簾幸・府議会議長や辻昭二郎・大阪市会議員も参加した。

当日は、各関係団体が軒並み行事が予定されている中で、本会の会員をはじめ、一般の方々が多く参加し、教科書、道徳といった教育問題への関心の高さを改めて実感するものとなった。

最初に藤岡氏は「歴史教科書の実態」と題して講演を行った。氏は小学校の歴史教科書の近代史の記述内容について、具体的に写真を用いて、いかに嘘を教えているかを説明されるとともに、東南アジアへ視察に出かけた先々で大東亜戦争が東南アジアの独立にどんなに貢献したか、いまだに日本へのあこがれの感情をもっていることを紹介された。

また、最近、台湾で小学生対象の教科書の「認識台湾」では日本の統治時代の潅漑施設やインフラの整備に努めた日本人のことも記述されていること、パラオ共和国の国旗が日本の国旗を模して作られたことなどを紹介され、東南アジアの日本への熱いまなざしを学び直すことによって、かつての日本人の遺産を見直すことができると結び、現在の教科書が外国の利益に即した記述であるが故に、正しい歴史教科書をつくることを決意し、現在文部省に申請しているところであると結んだ。

続いて川上氏は、日本の教育には生命力がなくなってしまっており、死者と共に生きているという自覚をもつこと、また、長年のイギリスでの階級の研究に関わる中で、イギリスは細かい階級、文化の序列がある中で、宗教者、軍人、教育者はそれを超越していることを紹介され、日本の場合はとくに軍人、教育者へ価値をあまり置いていない現状は、名誉の分配を忘れてしまった結果であると指摘された。そして教育とは文化の継承であると規定し、美しい母国語ほ蔑ろにした結果、美意識がなくなり、道徳が崩れてきたと話され、言葉の規律がなくなったために、考えるというチャンスが失われ、すべての欲望が退化したこと、そして教育とはよい何者かを育てるためにほどこされるものであるが、そのような権威と責任が教育が失っている現状を、国語教育からはじめていきたい、と結ばれた。

藤岡氏による正しい歴史教育の訴え、川上氏による正しい国語教育の訴えと、荒廃した教育を立て直していく処方箋を提示され、参加者にとって今後の取り組みへの具体案が示されたようで、大変盛り上がった講演会の内容となった。

  • 講演テープをご希望される方は事務局までご一報下さい。頒価千円にてお分け致します。 

 

■「日本の息吹推進委員の集い」開催

会員拡大、支部設立に向けて熱心な協議が展開される

 

去る七月二十二日、本会の会員拡大及び支部設立に向けて、「日本の息吹推進委員」、役員の皆様十六名が集まり、熱心な協議が行われた。本会はこれまで様々な行事を行ってきたものの、参加団体の動員に頼ってきたこともあり、団体だけではなく、日常的に「日本の息吹」を紹介して下さったり、会員拡大に熱心な「日本の息吹推進委員」の方に集まって頂き、組織基盤を強化するために地域密着型の運動を展開していくことで意見が一致した。

「集い」の中で本会事務局がお願いしたことは、以下の二点である。

  1. 規模五名以上の会員の方に集まって頂き、

市町村の地域支部を中心に職域支部、団体支部をつくる、そのために支部設立準備会世話人になって頂くとともに、世話人対象者を紹介頂きたいこと。

A熱心な会員の方に「推進委員」にご就任頂き、「日本の息吹」見本誌贈呈制度を活用して頂きたいこと。

これに対して参加者から

  • 職場での会員拡大を目指すこと
  • 各地域の神社の宮司、総代から会員拡大を呼びかけて頂く
  • 在住地域の会員の方を紹介してもらいたい
  • 大阪府下をいくつかの広域に分けて、その方々を集めて協議する

など、建設的な意見が出た。

今後は、事務局をどこに設置するかが最大の課題となるが、もう一度「会員の集い」を開催し、今秋には三〜五地区が支部設立のめどをたてていきたい。

 

  • 小学校音楽の時間における国歌「君が代」

学習についての実態調査にご協力下さい!

 

大阪府立高校の卒業式の国旗・国歌の実態調査を民間で行ってきた「大阪の教育を正す府民の会」(本会も側面支援してきた)

では、この度、左記のような小学校音楽野時間における国歌「君が代」学習についての実態調査を行うこととなった。本来、国歌はいずれの学年においても指導することが、小学校学習指導要領解説音楽編に定められているにもかかわらず、それが守られていないために、国歌を正しく歌えないのではないのかという疑問から出たものです。

皆様には、裏面にあるアンケートに是非ご協力頂きたく存じます。アンケートは、 

「府民の会」事務局または本会事務局へご送付をお願い申し上げます。結果を集計次第、府議会の九月議会には文教委員会で問題にして頂く予定です。

 

 アンケートの趣旨について

私共「大阪の教育を正す府民の会」は学校教育の混乱と、崩壊を憂える市民が結成した任意団体でございますが、過去2年間に亙り、大阪府立高等学校の、卒業式における『国旗、国歌』の扱いを巡る実態調査を、府下全域に亙り地道に続けて参りました。その結果は『産経新聞』等によって大きく報道され、また、大阪府議会においても私共の調査結果に何度も言及していただくに至りました。

その中で、私共が大変驚いたことは、高校生が、入学式や卒業式において国歌「君が代」を歌おうにも、そもそも小学校入学以来一度たりとも国歌を教えてもらった経験が無いので、国歌を正しく歌えないと訴えた生徒が実に多数いたことでした。

そういうわけで、大阪府下の小学校において、音楽の時間に国歌を教えてもらったことがない児童の方が、もしかしたら圧倒的に多いのではないかという疑念を私共は持っております。ところが、大阪府下においてそのような調査は、これまで誰によっても一度も行われたことはありません。そこで、今回、私共は皆様のご協力を得て、このアンケート調査をお願いしようと考えた次第です。何卒宜しくお願い申し上げます。

高校生だけでなく、学校で先生ご自身が、国歌を児童に教えようにも、ご自分が国歌を習ったことも、歌ったこともないので、困っておられるというお話も聞いたことがあります。そのような国が、世界中どこかほかに有るでしょうか。自らが属する国の「国歌」すら歌えないような子供は、深いアイデンティティの危機に直面する可能性が極めて高く、ある意味で、私たちは子供たちに、大変残酷な状況を、押しつけているとも言えるかもしれません。あるいは、国際社会で活躍する人材がそこから育つ事など、期待する方が間違っているのではないでしょうか。神戸の少年Aにはじまり、最近のバスジャック少年など、青少年の恐るべき規範喪失状態と、重大な犯罪の多発は、このように教育の根本が崩壊していることに遠因があると言うべきではないでしょうか。

私たちは、自らが属する国の「国歌」すら歌えない子供が大量生産され続けるならば、それは『日本の危機』であり、そのような状態を許してきた我々大人に重大な責任があると考え、その反省の上に立ってこのアンケートを皆様にお願い致しております。

 

ご参考までに、資料を以下に掲げます。

 日本国における小学校は、すべて『学校教育法』及び『学校教育法施行規則』の定めに従い、教育課程を編成しなければなりません。教育課程とは、その細目は各教科、科目の年間授業計画のことであり、これが存在しない学校はありません。その内容を開示請求することもできます。

『学校教育法施行規則』

第二四条 小学校の教育課程は、国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭及び体育の各教科、道徳、並びに特別活動によって編成するものとする。

A私立の小学校の教育課程を編成する場合は、前項の規定にかかわらず、宗教を加えることが出来る。この場合においては、宗教をもって前項の道徳に代えることができる。

第二四条の二 小学校の各学年における各教科、道徳及び特別活動のそれぞれの授業時数並びに各学年におけるこれらの総授業時数は、別表一に定める授業時数を標準とする。(この項に関して別表第一により、一単位時間を四十五分とすること、第一学年では例えば、国語は年間三○六時間、などが、詳しく定められています。)

第二五条 小学校の教育課程については、この節に定めるもののほか、教育課程の基準として文部大臣が別に公示する小学校学習指導要領によるものとする。

小学校学習指導要領解説 音楽編(平成十一年五月、文部省)(抄)

  1. 指導計画作成上の留意点

指導計画の作成に当たっては、次の事項に配慮するものとする。

(三)国歌「君が代」は、いずれの学年においても指導すること。

  児童が、将来、国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長するためには、国歌を尊重する態度を養うようにすることが大切である。

  小学校音楽科においては、教育課程審議会の答申を体して、『国歌「君が代」は、いずれの学年においても指導すること。』と示し、国歌「君が代」の指導の一層の充実を図ることとしたのである。

音楽科としては、このような意味から、国歌「君が代」をいずれの学年においても指導し、入学式や卒業式等必要なときには、いつでも歌えるようにしておかなければならない。そのためには、表現学習の目標や内容と関連させ児童の発達段階に即していずれの学年においても適切な指導を行うような指導計画を作成する必要がある。

指導に当たっては、低学年では上級生が歌うのを聞いたり、楽器の演奏やテープ等による演奏を聴いたりしながら親しみをもつようにし、みんなと一緒に歌うようにすること、中学年では、歌詞や楽譜を見て覚えて歌えるようにすること、高学年では、国歌の大切さを理解するとともに、歌詞や旋律を正しく歌えるようにすることが大切である。

国歌の指導に当たっては、国歌「君が代」は、日本国憲法の下においては、日本国民の総意に基づき天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とするわが国の末永い繁栄と平和を祈念した歌であることを理解できるようにする必要がある。